Chasing Diamonds

長文考察愛だだ漏れ系aimのぶろぐ。140字じゃ足りない愛は原石を追いかけて。

How could SixTONES ever make it all wrong? ~Cassette Tape 和訳と考察~

 

あけましておめでとうございます!そしてお久しぶりの和訳ぶろぐ!

2022年も元気に長文錬成してます aimです。

 

まずはSixTONES、2nd アルバム CITY 発売おめでとうございます!!!フラゲ日と発売日で40万超えも本当におめでとうございます!!!

間違いなく最高傑作を更新していて、”音楽として”の完成度が恐ろしいほどに高いこのアルバム。たくさん届いてるのが嬉しいし、音楽と英語を愛するものとしては語りたいポイントだらけで嬉しい悲鳴です。なのでこのぶろぐはCITY和訳第一弾。

 

トップバッターに選抜されたのはCassette Tapeさん。

過去の和訳ブログが LifetimeCall meMake Up の私が曲紹介文を読んでこのツイートしてる時点で確定していたと言っても過言ではないのですが

Feel da CITY 横浜公演に参戦して、これは真っ先に和訳をシェアしてteam SixTONESSixTONESへの愛を叫びながら倒れたい〜!!!!!!ていうか一人で抱えきれない無理〜!!!!!みんな〜!!!!!!ってなりました。そんな気持ちを考察パートで爆発させています。

 

ただ、そんなのは興味ないけど和訳だけ知りたいよ!って方もいると思うのでいつも通り、先に和訳を、そしてその後に和訳と考察を置いておきます。

できるだけ英語の仕組みを解説しながら訳しているつもりですが、和訳もあくまでも私の解釈と解像度を通した意訳ですので、参考程度に、こんな受け取り方があるんだ〜と、楽しんでいただけると。あわよくばこの曲とSixTONESをもっと好きになるひとつのきっかけになれれば幸いです。

歌割りは主旋での判断です。(考察ではハモリの話も少し)

 

それではLet's go٩( ᐛ )و(ジュリ)

 

 

Cassette Tape 和訳

 

All the good things that you said

Repeat in my head like cassette tapes 

Wish I could rewind all of the good times

 

君が言ってた”いいこと”がみんな

カセットテープみたいに頭の中を巡る

あのよかった時間を全部巻き戻せたらいいのに

 

Damn, it hurts so bad I'm not breathin'

You got the air that you needed

君がいない部屋は so lonely

One mistake but one was just too many yeah

 

ああもう、痛すぎて呼吸もしてない

君は欲しがってた酸素を手に入れたのにね

君のいない部屋は ただただ寂しい

間違いはたったひとつ、されどひとつ

 

What the hell was I supposed to do 

I'm used to acting like a fool 

どうしても消せはしない

君の香りとsmile

 

もうどうすればよかったって言うんだよ

バカでいることにしか慣れてないんだ

どうしても消せはしない

君の香りと 笑顔

 

So now that it's over

夢で名前呼んだ

I don't know how to get over

Or say "I'm sorry"

 

”終わった”今、やっと、

夢で名前呼んだ

どうやって立ち直ればいいのかなんてわからないよ

ごめんねの言い方も

 

So instead of you

鳴り続けてる

君の好きな love song

Don't remind me of you

Yeah

 

君の代わりに

鳴り続けてる

君の好きな ラブソング

君のことなんか思い出させないでよ

Yeah

 

All the good things that you said

Repeat in my head like cassette tapes

君の声聴きたくて

あの日まで巻き戻して cassette tapes

Wish I could rewrite erasing the good-byes

But it's much too late

 

君が話してたいい思い出がみんな

カセットテープみたいに頭の中を巡る

君の声聴きたくて

あの日まで巻き戻して カセットテープ

書き直せたらいいのに、さようならも消し去って

でももう取り返しはつかない

 

So why'd you take the records that I loved 

You didn't even wanna listen to them tho

君探し彷徨う lost and found

But you said "I'm out"

 

ねえなんで俺が大好きだったレコードを持っていったの?

聴きたがったことなんてなかったくせに

君探し彷徨う 失くしものの山

でも君は「もういい」って去った

 

I wish I could take back 

君傷つけた words

わかってたのに You're worth 

You're worth so much more

 

君を傷つけた言葉を

取り消せたらよかったのに

君がどれだけ特別だったかなんて わかってたのに

君はもっと大事にされるべき人

 

'Cause you're not with me 

Now I'm singing on my own

いつか君に love song

届くように 

Yeah

 

もう君はそばにいないから

今歌う僕はひとり

いつか君にラブソングが

届くように

Yeah

 

All the bad things that I said

Repeat in my head like cassette tapes

自分勝手 わかってるって

あの日まで巻き戻して cassette tapes

Wish you could hear me while I am singing

 

自分の言った間違いがみんな

カセットテープみたいに頭の中を巡る

自分勝手 わかってるって

あの日まで巻き戻して カセットテープ

まだ歌ってるうちに君に聴こえたらいいのに

 

Need you by my side

I heard you moved on 

Need you by my side

I made it all wrong

 

そばに君がいなきゃダメなんだ

もう先に進んだって聞いたけど

そばには君が必要なんだ

間違えたのは全部僕だったよね

 

いつか like an old rock song

二人のこと思い出して We were too young

笑える日が来たら so good

Now I'm wishing you all the best though

You're gone away

 

いつか古いロックソングみたいに

二人のこと思い出して「若すぎたね」なんて言うのかな

笑える日がきたら なんていいんだろう

君の幸せを願ってはいるよ

君はもう遠く いない

 

All the good things that you said

Repeat in my head like cassette tapes

君のその手また握って

あの日まで巻き戻して cassette tapes

Wish I could rewrite erasing the good-byes

 

君が言った”いいこと”が全部

カセットテープみたいに頭の中を巡る

君のその手また握って

あの日まで巻き戻して カセットテープ

書き直せたらいいのに、さようならも消し去って

 

But it's much too late

I heard you moved on 

Need you by my side

I made it all wrong

 

でももうとっくに取り返しはつかない

君はもう先に進んだんだってね

そばに君が必要なのに

全部間違えたのは僕だったね

 

Cassette Tape 作詞:Mayu Wakisaka 作曲:Casper Redson / Peo Dahl / Hanif Hitmanic Sabzevari

 

 

 

Cassette Tape 考察

 

①歌割りと歌詞の話

All the good things that you said

Repeat in my head like cassette tapes 

Wish I could rewind all of the good times

君が言ってた”いいこと”がみんな

カセットテープみたいに頭の中を巡る

あのよかった時間を全部巻き戻せたらいいのに

 

ジェシーの柔らかく温かい声から始まるこの曲。メロディーだけ聴いたら子守唄のような温もりで満たされることもできるのかなと思いますが、歌詞は冒頭から切なさの塊。

 

ここは good things の訳が難しくて、和訳だけ見ることも考えて” ”に頼ったのですが、個人的に意訳するなら

君とのいい思い出がみんな

もしくは

君が話してたいい思い出がみんな

でもありだなと思っています。good things は you said =”君が言った” good things ですし、それを反芻する方法が映像ではなく音声だけを記録するカセットテープなので、”君の声”で発されてる good だったことが大事だと思うのですが、それって別に言葉自体が素敵だったというより、いい思い出と紐づけられた言葉ならどんな些細なこともみんな good things だったのではないかなと。なので”君が言ってた素敵なことみんな”にはしたくなかったという経緯です。

そしてそういう good things が蘇る good times に巻き戻せたらいいのにと締めるのがこの最初のサビ…

 

ジェシーのこういう”温度を感じる切なさ”が似合う歌い方は天性の声質もあると思うけど、歌謡曲好きなところも大きく影響してるのかななんて改めて思いました。

 

 

Damn, it hurts so bad I'm not breathin'

You got the air that you needed

君がいない部屋は so lonely

One mistake but one was just too many yeah

ああもう、痛すぎて呼吸もしてない

君は欲しがってた酸素を手に入れたのにね

君のいない部屋は ただただ寂しい

間違いはたったひとつ、されどひとつ

 

DamnとAメロといえばこの男!!!!!!田中樹!!!!!!ありがとう!!!!!!(?)

 

2行目が特に大事な解説ポイントなのですが、まず、I need some fresh air / I need some space =”新鮮な空気が必要/もう少し空間が必要” という直接的な表現で関係性の息苦しさを指摘することは英語では頻繁に見られるフレーズです。なのでこの行からは、”君”が 余白や自由=呼吸するための酸素 を必要としていたこと、この主人公との間に息苦しさを感じていたこと、だけど今は解放されたこと、つまりもう一緒にはいないことまでわかる、という感じです。 それを”君”が呼吸しやすくなったのと同時に呼吸してないくらい傷ついてる自分と対比させることで伝える、切なさ倍増の構図。

それに加え get the air 自体に”(恋人に)拒絶される”という意味があります。このフレーズは He's broken hearted because he got the air from his girlfriend. みたいに振られた側が受け身で使うので この曲の中で You got the air とすると間違っているのですが、”関係性から解放されて空気/酸素を得たのが君”という直接的な意味と恋人同士の別れの話であるということを同時に表現するという意味で考えられたフレーズだなと思います。

 

あとは1行目に戻ると、 I can't breathe じゃなくて I'm not breathin' なことで、呼吸”できない”ではなく、呼吸”してない”になって深刻さが増すところが重くて好きです(重くて好きです)

 

3行目は歌割りが肝。ここで急に lonely だけ言いに来るこちさんずるいですよね。だって樹は強がって lonely 言えなそうだけどこちさんはさらっと言えそうだもん。しかも lonely 似合うんだもん。ここの lonely は部屋にかかってるので”空しい”にするのと迷ったのですが、あくまでも empty ではなく lonely なので”寂しい”を強調しておきました。

 

そして最後の行は割と意訳。直訳したら”間違いはひとつ、でもひとつだけでも多すぎた”になります。one が too many =多すぎる わけないのに too many だと捉えられてしまうほど大きな間違いだったということがわかるフレーズです。というわけで日本語的には”されど”を使いたくて、この訳に落ち着きました。ここもまあ樹が似合うこと。

 

 

What the hell was I supposed to do 

I'm used to acting like a fool 

どうしても消せはしない

君の香りとsmile

もうどうすればよかったって言うんだよ

バカでいることにしか慣れてないんだ

どうしても消せはしない

君の香りと 笑顔

 

恐ろしくしんどい末ズ〜!!!!!!無理〜!!!!!!

先輩組担の贔屓目がなくてもここはこの曲で一番しんどいポイントだと思います本当に無理です好きです倒れます(一息)

 

前の樹パートで一応自分の間違いは認めたのかと思いきや、急に逆ギレして自暴自棄な感じを出してしまうジェシーさんは初めましてですが癖です(癖いうな)日本語に綺麗に対応する言葉が存在しないので口調でニュアンスを補ったつもりですが、もうちょっと強めのやるせない怒りと嘆きを想像してもらえると完璧だと思います。

 

”バカみたいに振る舞うことにしか慣れてない俺に何を期待したんだ”というのは本気で言われたらはぁ?となりそうなセリフですが、”推しがそう言っている”というフィルターでそんなことを口走りたくなるほど傷ついてるのか…と視点を変えれば、あっという間に切なさに心を抉られる路線を爆速で走れます。オタク脳って便利。

 

しかもそこにたたみかけるのがね!たろぴなのでね!キャラメルボイスなのでね!許しちゃうじゃん!!!ああそんなに傷ついてるのね!( ;  ; )香りまで覚えてるのね!( ;  ; )って思いやすいじゃん!!!!!!ずるいよ末ズ好きだよ末ズ…

 

 

So now that it's over

夢で名前呼んだ

I don't know how to get over

Or say "I'm sorry"

”終わった”今、やっと、

夢で名前呼んだ

どうやって立ち直ればいいのかなんてわからないよ

ごめんねの言い方も

 

終わりを告げながら登場なさる大我さん…

it がいろんなことを示せるので日本語でもあえて主語はつけず、いろいろなことが ”終わった”という表記にしました。

 

1行目を経て終わった”からこそ”夢で名前を呼んだこちさんはシンプルにしんどいですし、ここで何よりも心を握り潰されるのは大我さんの歌い方。音源でもぎゅっと感情を込めた歌い方をするのにライブだとそれが何倍にも増すので号泣です。マイクを両手で握りしめて身体に力を込めてる姿をぼやけた視界ごと記憶に閉じ込めています…

あまりにも苦しみの滲む歌声なので、ごめんねくらい言えるようにならなきゃ戻れないよって言いたくなる気持ちも影を潜めてしまうほど。ひとつ前のパートのたろぴと同じで、どこから謝っていいのかわからないくらいもう取り返しがつかないんだね、そっか…と絆されます。先輩組つよい(もしくは私が弱すぎ)

 

 

So instead of you

鳴り続けてる

君の好きな love song

Don't remind me of you

Yeah

君の代わりに

鳴り続けてる

君の好きな ラブソング

君のことなんか思い出させないでよ

Yeah

 

鳴り続けてるのが”君の代わりに”なんだったら自分から聴いてそうな感じなのに、ここでまたしても”君のことなんか思い出させないでよ”と自分以外のせいにして苦しくなってしまうこの主人公、相当参っています。ほっくんが似合います()

 

そしてここまでずっと日本語メインを担っているたろぴも破壊力抜群で似合います。と同時に love song って言わせたい選手権も優勝してるので敵いません。

 

あとここの余韻を最強にする Yeah のほっくんの声、音源では続けて歌わないで別録りにしてる気がするのですが、ライブだとそのままほっくんが歌うので違う味わいがあって最高です。もう少し気の抜けた感じになるのが絶望を濃くしてリアルな感じ。すき。

 

 

All the good things that you said

Repeat in my head like cassette tapes

君の声聴きたくて

あの日まで巻き戻して cassette tapes

Wish I could rewrite erasing the good-byes

But it's much too late

君が話してたいい思い出がみんな

カセットテープみたいに頭の中を巡る

君の声聴きたくて

あの日まで巻き戻して カセットテープ

書き直せたらいいのに、さようならも消し去って

でももう取り返しはつかない

 

冒頭と全く同じサビを歌って文字通り”巻き戻す”役割を果たすジェシーは完璧。

 

たろぴと同じく、というかたろぴ以上にCassette Tapeの日本語を担うこちさんの”君の声聴きたくて”はCITYだからこそたどり着いた歌い方と声の甘さ・柔らかさを纏っていてずるいなあと思います。ここで運ばれていく人が何人も目に浮かぶ。

 

そしてやはり終わりに向き合う大我さん…

It's too late だったら”もう遅い”でいいのですが、It's much too late なので 、もう本当に遅い・遅すぎる・取り返しがつかないという進化を much で遂げている感じです。

きっと取り返しがつかないのはまず消そうとしてるのが”さようなら”だけだからなんじゃないかな…間違いの方から消したらいいんじゃない…と、苦しみが強いからこその主人公の視野の狭さに気づいてしまうと余計しんどくなります。

 

 

So why'd you take the records that I loved 

You didn't even wanna listen to them tho

君探し彷徨う lost and found

But you said "I'm out"

ねえなんで俺が大好きだったレコードを持っていったの?

聴きたがったことなんてなかったくせに

君探し彷徨う 失くしものの山

でも君は「もういい」って去った

 

おかえりAの田中〜!!!!!!

tho で終わらせるのが”〜だったくせに”ってニュアンスを多分に含んだ若者っぽい英語なのですが、それが完璧に似合う樹さん。最高。

 

そしてジェシーに言われる lost and found がまあ良いこと。直訳すると”遺失物保管所”とか”落とし物コーナー”になってしまって激ダサなのでがんばりました。まだ無理があるけど。lost and found で”君”を探してるってことは”君”が僕のものだったことがあって、わざわざ探して取り返しにいくほど大切ってニュアンスが生まれるから大事な場所なんですけどね。日本語がダサい…

 

But you said "I'm out" の I'm out も訳が難しくて。使い方としては「もうやめるわ」とか「もう抜けるね」みたいな「やーめたっ」ってノリのことが多いのですが、歌詞にするとダサいので、”もう”を強調しつつ”君”が自ら離脱して その場にいないことを表現する形にしました。

 

 

I wish I could take back 

君傷つけた words

わかってたのに You're worth 

You're worth so much more

君を傷つけた言葉を

取り消せたらよかったのに

君がどれだけ特別だったかなんて わかってたのに

君はもっと大事にされるべき人

 

ここ以降英語メインにシフトしていくたろぴと、ここが一番英語の多いこちさんという対比が素敵。

せっかくなのでここで触れておくと、Cassette Tapeの日本語の大部分をゆごしんが担っているのはCITYに収録されているからこそかなと思います。今回のアルバムでゆごしんの歌の魅力がよりはっきりしてきたからこそ、大多数に意味が届きやすい上に少なくて目立つ日本語を担える強さ。テレガイAlphaのインタビューの大我さんも蘇ります。

 

worth は直訳すると”価値”なのですがそれだと露骨なので”特別”に置き換えて和訳。

そして次の You're worth so much more は Call me で出てきた You deserve so much more とほぼ同じ意味の、これまためちゃくちゃ日本語にしにくいけど素敵なフレーズです。直訳すれば "君はもっと価値がある”。しかも more と言っているということは明確な比較対象がある状態の”もっと価値がある”になるんですよね。だから ”君はあんなこと(・人=もしかしたら僕)に値するような人じゃない”というニュアンスが色濃くなります。Cassette Tapeくんほんとに何をやらかしたんだよ…

それをひっくるめた意訳に今回はしてみました。

 

 

'Cause you're not with me 

Now I'm singing on my own

いつか君に love song

届くように 

Yeah

もう君はそばにいないから

今歌う僕はひとり

いつか君にラブソングが

届くように

Yeah

 

ここは意味は割とシンプルな分、きょもほくの歌い方がたまらなく好き。ほっくんのそっと丁寧に言葉を置いていくような”いつか君に love song"と、大我さんの渾身の届ける力がこもった”届くように”。

そして極め付けは大我さんのYeahのざらついたエッジボイス…どんなに先に進もうとしてても残る心の痛みが直にわかって心臓が変な形になる感じ。大我さんが好き………(告白)

 

 

All the bad things that I said

Repeat in my head like cassette tapes

自分勝手 わかってるって

あの日まで巻き戻して cassette tapes

Wish you could hear me while I am singing

自分の言った間違いがみんな

カセットテープみたいに頭の中を巡る

自分勝手 わかってるって

あの日まで巻き戻して カセットテープ

まだ歌ってるうちに君に聴こえたらいいのに

 

ここでたろぴが英語に振り切り始めるのはずるいです警報〜!!!

大我さんのYeahにやられてる隙にすっとキャラメルボイスが入ってくるからもう困ります。しかも内容がサビの中で唯一"自分の”言った bad things に触れる後悔。

きょもほくじぇが全体的に結構弱って自暴自棄になってる感じの主人公の思考を歌うので、たろぴが実は一番まともで、この先のチャンスもあるかもしれない側面を担っているなと思います。その対比も際立つパートがここ。ずるい。

 

訳すときに面白いのはここの bad things は good things と違って ”間違い”とか”言ってはいけなかったこと”みたいなニュアンスにスッと訳せるところ。樹が one mistake と言っているのも大きいですが、bad things の方が good things より遥かに範囲が狭まるイメージです。

 

 

Need you by my side

I heard you moved on 

Need you by my side

I made it all wrong

そばに君がいなきゃダメなんだ

もう先に進んだって聞いたけど

そばには君が必要なんだ

間違えたのは全部僕だったよね

 

警報は役に立ちませんでした 慎太郎さん無双タイム〜!!!!!!

上ハモに樹がいるのも相当しんどいですが、この曲で一番素直なところを任せられる「歯止めの効かない素直さ(CUT)」が武器のたろぴ…しかもキャラメルが似合いまくるフレーズ…お願いだから自分の声嫌いなんて言わないで………(定期)

 

最後の行は”全部間違えたのは僕だったよね”の方が直訳になるのですが、個人的に”間違えたのは全部僕だったよね”の方がこの曲のトーンとしてしっくりきたので”全部”をかけるところを意識的に変えています。でもたぶん好みの問題。

 

 

いつか like an old rock song

二人のこと思い出して We were too young

笑える日が来たら so good

Now I'm wishing you all the best though

You're gone away

いつか古いロックソングみたいに

二人のこと思い出して「若すぎたね」なんて言うのかな

笑える日がきたら なんていいんだろう

君の幸せを願ってはいるよ

君はもう遠く いない

 

京ジェ…………………………………………………

…………………………………………………………

ありがとうございました。

 

 

 

頑張って解説をすると。(頑張って)

大我さんの though が最後に来るのは樹の You didn't even wanna listen to them tho と同じタイプの逆接なので、”願って「は」いるよ”にしています。”願ってるけど”にする場合は4行目に though が来るのではなく、 But you're gone away になる方が自然なので”願いたくないけど願ってないわけじゃないんだ”って心情を「は」に込めてます。日本語ってすごい。

 

 

All the good things that you said

Repeat in my head like cassette tapes

君のその手また握って

あの日まで巻き戻して cassette tapes

Wish I could rewrite erasing the good-byes

君が言った”いいこと”が全部

カセットテープみたいに頭の中を巡る

君のその手また握って

あの日まで巻き戻して カセットテープ

書き直せたらいいのに、さようならも消し去って

 

ここはなんと言っても最後の最後 急にサビ頭が樹なのがずるい。

ハモリでは大活躍だけど主旋Aメロ担当に徹してたことで ”辛い現実を淡々と歌う担当”みたいな空気が濃くなってたところの締めがこのサビになるし、前2回を担当していたジェシーと対になる感覚も強いのでJ2の概念にまで想いを馳せてしまってしんどくなります。とんでもなく優しい歌い方をするところも完璧。

 

こちさんの”君の声聴きたくて”に対する”君のその手また握って”を大我さんが担うのは、カセットテープに縋れるこちさんと、それを超えた物理的な願いまで持ってしまっている大我さん、という風に取れるとらしさが見えてくるような気がします。シンプルに大我さんにこのフレーズを歌われるだけでもちろん胸はいっぱいですが。

 

 

But it's  much too late

I heard you moved on 

Need you by my side

I made it all wrong

でももうとっくに取り返しはつかない

君はもう先に進んだんだってね

そばに君が必要なのに

全部間違えたのは僕だったね

 

そして始めるのも終わらせるのもジェシーさん…(ハモリは大我さんなので京ジェも………)

What the hell was I supposed to do まで言ってしまった人だったのに最終的にはやっぱり間違えたのは自分だったと言ってその先には何も見えず終わるこの究極の切なさ…

 

しかもその余韻を味わうかのようにカセットテープを止める音がするまで7秒程の余白があるところ。SixTONESの曲でこういう手の込んだ繋ぎがあるのは初めてな気がするのですが、それもinterludeをたくさん活用する挑戦をしたCITYでだからこそできたことなのかなと思っています。CITYで広がってる可能性本当にすごい。

 

 

 

② Feel da CITY の Cassette Tape

(※ここから先はツアーのネタバレになるため、ネタバレ無理な人はご注意ください)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここまで読んでくださって、横アリのセトリをご存知の皆さん。どうですか?無理じゃないですか?私と一緒に無理になってくれてますか??????

 

 

 

 

 

 

SixTONES

こんな曲でアンコールを終わるな!!!!!!!!!(すき)

 

 

 

私は1月5日の参戦だったので liSTening ですら聴けていなかったCassette Tapeもきちんと履修して先に十分しんどくなってからライブを浴びられたわけですが、もし、もし万が一予習をせずに聴いていたら。初聴きがライブに、それもアンコールのラストになっていたら。早々に規制退場の順番が回って来たスタンド席に取り残されることだったでしょう。無理すぎて。先に歌詞と曲知ってても無理だったもん。会場で歌詞の全貌知ってたら本当に無理だった…(無理以外の語彙どこいった)

 

でもある種、ライブで初めて聴くことも、用意された正解のひとつだったのではと今は思います。

 

CITYを開封して、Cassette Tapeは間違いなくスト担がやられるCall meの子孫だと思ったし、Call meが人気なのはSonyさんにも把握されてるから、そういう意味でサプライズしてくれた温存曲だったのかなと思っていました。と同時に正直、前回がうやむやだっただけに、温存していた理由が少し薄いかな…とも思っていて。

 

だからライブに行って、ラストにCassette Tapeを聴いて初めて、このためか………………と納得できた感覚がありました。この衝撃を与えるための温存だったのかと。

 

TrackONE IMPACTは Imitation Rain、oneSTは Lifetimeと沁みる系統で終わってきたツアー本編が今回 Good Timesで終わるという新たなハッピーな方向性だったのに、まさかの一番ハッピーになりがちなアンコールをこの切ない曲で終わらせるSixTONES

常に素敵な予想外を用意してくれる人たちだなと心の底から思いますし、同時に余韻が大事なCassette Tapeという曲の特性を存分に活かす、音楽愛に溢れる構成だとも思います。

何よりライブが終わってもSixTONESのことで頭がいっぱいにさせられる構成………

これは歌詞の意味を理解してこそだと思うので、日本語ではない曲で本当にそこまで強い意図があっただろうと断言はできませんが、私には、SixTONESの音楽を愛して音楽をとことん表現する姿勢がこのセトリを形作ったのだと思えてなりません。

 

もちろん音楽の楽しみ方は自由だし、特にライブで触れる音楽は身体と直感で感じることが一番だと思います。

特にこの Cassette Tape は Call me の系譜とはいえ、進化したSixTONESとして、音楽単体で心を震わせる力が増しています。それは一人一人の声が際立つ形でソロパートが歌い繋がれていくから。ほっくんがライナーノーツ

メンバー全員が意図的に呼吸を意識して歌っている為、ソロパートでも不思議な一体感を声から感じてもらえるかと思います。

と言っている通り、6者6様の声とそれが織りなす一曲に耳を傾けるだけで心奪われるものがあります。

 

でも、SixTONESの奏でる音楽は歌詞が存在するから、歌詞も含めて完成形になるわけで。実際歌詞を読み解いたおかげでこんなにもSixTONESが好きという気持ちで心をいっぱいにできている私みたいなのもいるわけで。

そんな楽しみの可能性が少しでも広がったらいいなと思ってこれを書いています。

 

だってファンと空間を共にできるライブの場を何より大事にしてくれる人たちが、こんな”忘れられない恋の歌”を残して去っていくの、とびっきりの愛情表現で独占欲じゃない?たとえ深読みだとしても、そう思えるのってめちゃくちゃ幸せで楽しくない?

 

だから I made it all wrong と言われて去られようが、SixTONESには間違えることなんてできないんです。

そんな気持ちをタイトルに込めて。まだまだ余韻に浸ろうと思います。

 

Feel da CITY、どうか無事に完走できますように。CITYがたくさんの人の手元と耳と心に届きますように!