わたしが愛してやまないアイドルは「有言実行」が座右の銘だと言う。
正直、表舞台に立つひととしてこんなリスキーな座右の銘は他にないと思う。だって掲げた目標を必ず果たす覚悟がないといけないから。ファンという生き物は 好きな気持ちを原動力に日常生活ではとても信じられないような驚異的な記憶力を発揮してしまうもので、そんな人々に一挙手一投足を見つめられる中、宣言したことを必ず実行に移すだなんてとても生半可な気持ちでは指針にできない。
それでも京本大我さんというアイドルは目を疑うほどにこの座右の銘を体現して生きる。それを前代未聞の勢いで証明してくれた29歳の1年間だった。大我さん、本当に忘れられない1年をありがとう。
まだシェルブールの雨傘期間中に
「ラスト20代。20代クライマックス。一瞬一瞬を噛み締めていきたい。そして一つでも多くみんなと共有したいです」
と言ってくれながら29歳の幕を開けた大我さん。今思えばこの段階で大我さんは写真集作成を含めたART-PUT活動を企画済みどころかメンバーにも相談して始動する直前だったわけで。念願のヴォルフ役就任も翌月発表ということは確実に知っていて。愛しい時差がある関係においても限りなく的確な予告をしてくれていた言葉だったんだなと今一層胸が熱くなる。今年は下準備の多いプロジェクトが多かったから、詳細は言えずとも顔をあげて生きていく理由をそこかしこに散りばめてくれる大我さんが本当にたくさんいた。
下準備と言えば2022年のMOREで大我さんは
最近、自分の中にハングリーさが足りない気がする。デビューしてからどこか安心感が増してしまっている自分を感じる。そんな心に火をつけたくて、自分の中にリミットをつくることにした。「京本大我は30歳で芸能界を引退する」と。いや、実際は引退するつもりなんてないし、この仕事をずっと続けていきたいなと思っている。でも、それくらいの気持ちで、本気で、死にもの狂いで、30歳までの2〜3年を過ごせたらいいなと。
と言いながら具体的には3つの目標を掲げていた。そのひとつだったモーツァルト!出演は見事に29歳で叶えたし、その他の驚異的なアウトプットの数々も、ある程度は2年前のこの時点から実際に行動して交渉して実現へのレールを敷いてくれていたんだと思う。だからこそこのとんでもない2024年が完成した。
こうして自分で自分に目標を課す力、それを宣言する勇気、現実に落とし込む行動力、磨き上げる努力、実現のためにたくさんの人から協力を得られるだけの説得力と人柄、絶対に時差が生じる受け取り手とも過程を素敵に共有する力…あげたらキリがないくらいの要素が今この瞬間の大我さんを取り巻く状況の根底にはあって。それが本当に心底かっこよくて、憧れで、毎日大我さんを好きな気持ちが積み重なっていく理由。
12月から順番に振り返ってみると、大我さんがXの王になったのも(王になったのも)実は29歳になってからだった。クリスマス恒例のチキハラ(※クリスマスメッセージは必ずチキンに言及しないと気が済まない大我さん)で降臨なさった王はあの混沌を煮詰めたような場所に「優しい世界にしような!」と呼びかけた。もう大好き以外の言葉が出ない。
チキン食べる準備してるか?
— TAIGA KYOMOTO 京本大我 (@TAIGA_KYOMO33) 2023年12月24日
あ、自己紹介しなきゃなのか
— TAIGA KYOMOTO 京本大我 (@TAIGA_KYOMO33) 2023年12月24日
すみません、京本です。
X始めちゃってます。
優しい世界にしような!
そしてこんなワクワクを用意してくれた後の2023年最後のぶろぐで大我さんは
来年は瞬きしてる時間ないかもよ。京本大我、20代はさらに挑戦の年にするからな!振り落とされるなよー!!来年も優しい日々にしよう!!
と締めくくってくれた。何よりも的確な予告でありながら、ここでも一貫した優しさを一緒に追求してくれるところが大我さんの心根の温かさの証明であり、聡明にファンの手綱を握るアイドルだと惚れ惚れしてしまうところ。京本担三箇条に「褒める。愛でる。いい子にする。」を掲げられるひとらしさも感じざるを得ない。いつだって主導権を握って、善悪に執着せず、目線を遠くの明るい方へと導いてくれる大我さんが大好き。
年明け最初の音声ぶろぐではモーツァルト!解禁前日の予兆を作っていたにも関わらず「俺の暇つぶしに付き合ってくれてありがとう」と何にもないフリをして、それでも
「自発的に企画・プレゼンおこなって、やっぱ自分で考えたりプロデュースするようなことも好きなので、なんか自分発信でいっぱいやっていきたいなあ。」
「京本、担?の皆さんはちょっと今年はもう要注目してもらいながら、目を輝かせながら日々楽しみに待っていてほしいなと思いますけど」
と今思えばここでもART-PUTの予告をしてくれていた。
そしてこの日は京ジェ史に残るツイートもあったわけで。
ジェシーの隣で一生歌ってたい
— TAIGA KYOMOTO 京本大我 (@TAIGA_KYOMO33) 2024年1月15日
後からこんなことも言ってたけどアルコールがないことを証明されてはより一層本気の思いであるとダメ押しされてしまうわけで。
ちょっとして恥ずかしくなってきた
— TAIGA KYOMOTO 京本大我 (@TAIGA_KYOMO33) 2024年1月15日
ジンジャエール飲み過ぎて酔っ払ったかも https://t.co/4hed0DshBL
バスタオルを抱きしめながら本気で1時間は号泣したことをわたしは生涯忘れないんだと思う。ニュージーズが中止になった日、やっと上演できると決まった日、大我さんの10000字インタビューを読んだ日…感受性と感情の許容量が釣り合っていないわたしには他にもたくさんのSixTONESにまつわる号泣歴があるけれど()記念すべき地上波初京ジェデュエットとして極上のORIONを浴びた後にこんなに眩しい想いまで受け取ってしまった2024年1月15日はきっと本当にずっと特別。2025年には奇しくも京ジェユニット曲発売の記念日にもなってしまう1月15日だしね…You are the only oneだしね………………?これからも元気にこのツイートのスクショを携帯のホーム画面にしていたいと思う(ガチ)。
そしてモーツァルト!の発表がここから24時間経たないうちの出来事だったことは今一度みんなに思い出してもらいたい。本当に心が幸せに忙しい半日だった。バスタオルが乾く暇なんて本当になかった。
モーツァルト!主演はいつか必ず大我さんが叶える夢だとは信じていたけれど、まさか本当に30歳を前に果たすチャンスを掴む大我さんが、それも年始早々発表されるとは思っていなくて。2021年のニュージーズの上演が決まった時は念願を叶える大我さんだけではなくて責任を果たす大我さんを見届けるような気持ちもあったから、5代目ヴォルフの名を手に入れた大我さんに対しては本当に純粋に夢を叶えているひとを目の当たりにしている実感があった。それは本当に美しい感覚で、8月から実際の大我さんを目の当たりにしてからはより一層輝いていった宝物のような感情で、また改めて長い長い振り返りぶろぐにして大事に真空で閉じ込めておこうと思う。
大我さんは何かとイベントごとを大事にしてくれるひとで、わたしはいつもそこにアイドル性を感じてときめくんだけど、クリスマスイブにTwitterを開設したかと思えばホワイトデーにインスタを開設”していた”ことを告知したのも29歳の大我さん。あまりにもTwitterとの親和性が高くて当然のように唯一の居場所として見ていたし、Twitterが大我さんでインスタはジェシーという感覚の収まりが良すぎて完全に死角だった。でも自分の”撮った写真”だけを表現していく場所と聞けば納得でしかなかったし、改めて大我さんの表現の幅と、そういう場を管理する力に感服した。
今までだってインスタ・今は亡きISLAND TV・ぶろぐ(の中でも文字なのか音声なのか)を使いこなして言葉を届けてくれていたけど、そこにTwitterとインスタが加わって、さらにはSNS専用携帯があることやスペースやインライはアーカイブを残さないこと、24時以降には投稿しない、投稿数は多くて3本であることを後々教えてくれた大我さん。この聡明さには本当にずっと敵いそうもない。距離感もきちんと定めながら、それでも心は的確に繋いでいてくれるとびっきりのアイドル。
日常にいてくれた大我さんばかり振り返っているけど、29歳の大我さんは主演ドラマに主演映画に主演舞台まである大活躍の俳優さんでもあった。
お迎え渋谷くんではこれ以上なく大我さんのチャーミングなところがぎゅっと凝縮されていて新しいお顔をたくさんたくさん見せてもらった。本当に温かくて素敵なドラマだった。しかも大我さんがこの主演作を春クールで掴んだからこそ、記念すべき5月1日の音色リリースが叶っていて。この活躍ぶりを見ていても「一人で生きられないわけでもない」と思っても仕方ない「のに」、大我さんには待ち受ける5人がいてくれて大我さんも「この道選んでる」と思えるのは本当に幸せなことで、これからもずっとお守りのような曲なんだと思う。
そしてこんなメモリアルな曲をライブで初披露してくれた日には「最後にこれ聴いて、SixTONESとみんな、俺たち明日から生きてこうぜ!」と叫んでくれた大我さんをわたしはずっとずっと忘れない。ジェシーを筆頭としたSixTONESはライブを感情を解放してエネルギーを充電する非日常の場だと定義してくれるひとたちで、わたしはそれが本当にずっと大好き。それに輪をかけるかのように、音色を鳴らし始める大我さんは”一緒に”を示唆しただけでなく、”明日からも頑張ろうぜ”じゃなくて「明日から生きてこうぜ」と紡ぐことを選んだ。本当に、本当に本当に心底大好きな人だと思った。お迎え渋谷くんが愛花先生の「自分に優しくしてあげる練習しませんか」「頑張らないように頑張りませんか」「できます、だって今まで人の何倍も頑張ってこれたんだから」「できてもできなくてもどんなでも大好きですよ」でクライマックスを迎えたドラマだったから、そことの親和性を自然と証明してしまうところも好きだったし、ゆっくり言葉を精査する時だけでなく、感情の昂りが最高潮な瞬間にも「生きていこう」を選んだ大我さんがいたこと、過去のわたしも全員引き連れて大我さんのことが大好きだって叫べる根拠。
初単独主演映画言えない秘密に写っているのは正真正銘28歳の大我さん。でも実際に届けてくれたのは29歳の大我さん。映画の存在自体がリアルな”言えない秘密”でなくなってから、大我さんが主演作であることに関わらず本気で素敵な作品だと思っていることは何度も伝えてもらっていた。その認識が実際の映画を観た時にぴたりと自分の感情と合致して、本当にとても嬉しかった。初単独主演を音楽を奏で、音楽で心を通わせる人として演じた大我さんの運命を引き寄せる握力に改めて好きを募らせたし、何より純粋に作品として大好きで宝物な映画だった。人生で一番映画館に通った記録はまた大我さんに塗り替えてもらえるんだろうか。塗り替えられても嬉しいし、塗り替えられなくても嬉しい。
そしていよいよ”””3”””0歳まで”””3”””ヶ月切ったところからとんでもないラストスパートをかけてきた大我さん。否、京本大我 from ART-PUT。これはひとつの集大成が今日12月3日のライブだと思うから、まだ多くを語るのは時期尚早だと思う。PreludeもWONDER LANDもBlue nightも生身の大我さんがどう昇華するのか、こんなにワクワクすることはない。でもこの3ヶ月、3曲作詞作曲してmvも作ってフォトグラファーとしての依頼も受けて被写体の自分の長い記録も解禁した本当に凄まじい行動力の大我さん。そのひとがART-PUTの話をするときに必ず初めの方に「メンバー」「SixTONES」を紡ぐこと、それは今日ここに刻んでおきたい。
グループにいながらにしてソロ活動をすることってそれこそこれも「有言実行」を座右の銘にするのと同じくらいリスキーなことだと思う。それでも大我さんは自由に伴う責任を必ず、もはや先回りして全うしてくれる。ART-PUTを思いついた時に「すぐにメンバーに相談」したと話し、
「このようなクリエイティブな活動を始められたのは間違いなくSixTONESと皆様のお陰です」「これからも色々な形で、モノづくり、表現することと向き合っていき、自分の成長、そしてSixTONESへの還元へと繋げていけたらと思っています。」
と紡ぎながらART-PUTを始めてくれたこと、他にもことあるごとに「SixTONES」を念頭に置くところ。どれも信頼を積み重ねさせてくれる根拠だし、どんな新境地に踏み入れても「ずっと大事にするんで、安心して心を委ねてください」という言葉を裏切らない大我さんの証明で、遭遇するたびに必ず心に刻んでいる。
さて、ついに5本目まで来てしまったお誕生日ぶろぐこと激重ラブレター。
aimingforsixtomatones.hatenablog.com
「憧れ」の1年目。
aimingforsixtomatones.hatenablog.com
「表現」の2年目。
aimingforsixtomatones.hatenablog.com
「信頼」の3年目。
aimingforsixtomatones.hatenablog.com
「音楽」の4年目。
毎年自然とキーワードが浮かび上がってくるけど、29歳の大我さんから一番もらった気持ちは何だっただろうと思うと、勇気なんじゃないかと思う。
なかなかに信じ難いけど、去年の今頃、わたしはまだ海の向こうにいた。後悔はしていない、でもこの4月までの2年弱は間違いなく、人生で指折りの学びと挫折と不安と恐怖の時間だった。去年お誕生日ぶろぐを書いていた頃には1年後の自分のことなんて到底想像がついていなくて、それが怖くて怖くて仕方がなかった。それでも大我さんとSixTONESと、その他諸々今まで積み上げてきた何かや誰かへの”好き”という気持ちだけは、1年後もその先も変わっていない自信があった。そしてその唯一生き残っていた自信はわたしを裏切ることなく、最初は思いもよらなかった選択を後押ししてくれて、今の凄まじい勢いの成長と吸収の日々へと繋がっている。特に慣れなかった間は心がゆっくり死んでいく実感と共に深夜に泣きながら帰った日もしばらく続いたけど、その期間だって奇跡的なタイミングで大量の涙をゆるしてくれる言えない秘密の上映があって、それでなくとも、20代クライマックスを爆速で爆進していく大我さんは本当にいつだってわたしのヒーローだった。大我さんが頑張っているから立ち止まらないでいよう、大我さんが用意してくれている未来を見たいから顔を上げよう、「精進と継続」をわたしごときが先に諦めてどうするんだと、今までで一番思った年だったと思う。
だから、29歳の大我さん、本当にたくさんの勇気と、推進力と、背筋を伸ばす理由をありがとう。
大我さんは毎年毎年選び切れないほど大好きで宝物な言葉をくれるひとだけど、今年の大我さんが紡いだ言葉の中で真っ先に浮かんだのはPreludeの歌詞だった。
「キラッキラのハート」でも「ギラッギラのハート」でもいたいと言ってくれる大我さんがわたしは本当にどうしようもなく好きだ。「誰かの光」となるアイドルでいることも、自分の”好き”に正直に自分の感性を大切に生きることも、どちらも諦めないでいてくれる宣言みたいだと、初めて聴いた瞬間から思えて涙が止まらなかった。
「キラッキラ」の大我さんはずっと変わらず「一緒に」を合言葉に、「変な浮気をしないように」「ついてきてね」「振り落とされるなよー!!」「みんなとは繋がっていたいと思いまして」と一番狭い射程圏内への独占欲を定期的に垣間見せながら「アイドルとは誰かの光であること」という自ら選んだアイドルの定義を体現するひと。自分の儚さや可憐さも大いに自覚して纏いこなして”アイドルだから”挑めるバリエーション全てに全力を注ぐひと。自分の感性を最優先にしていいはずの場でも「皆様の心に寄り添えるような作品作りを目指します。」「育ってゆく過程を皆様に分かりやすく楽しんでいただけますよう、随時お届けいたします。」と常に受け取り手の手を取ろうとしてくれるひと。天性の要素も纏いこなして、ありとあらゆるひとからの愛の受け取り方を知っているひと。同時に愛の返し方も知っていて、何倍にもして新たな愛を作れるひと。
一方「ギラッギラ」の大我さんは自分を信じて突き進む熱量を高い視点と広い視野と遠くまで見通す視力で確かに現実にしていくひと。いつまでも”闇”に憧れがあるひと(これは外側から見るとかわいくて仕方ないのでキラッキラでもあるけど)。需要をきちんと把握しながらもその需要に永く応えていくために自分の心のバランスを優先できるひと。新しい”好き”と出会って掘り進めていくことに常に貪欲なひと。大きな重圧も責任を持って背負って全うして日々研鑽を重ねるひと。キラッキラでギラッギラのハートでいたいと高らかに宣言してくれるのと同時に、その大事な心を晒して「差し出すわ心臓なんぞ」とも言えてしまうひと。
ビジュアルの麗しさに反して実は誰よりも”漢”という漢字が似合ってしまう大我さんの根っこの部分は「ギラッギラ」が9割くらいだと思う。もはや「キラッキラ」なのは見た目の麗しさだけで心は全部「ギラッギラ」でもおかしくない。それでも、大我さんが人生の半分以上選んでくれて、選び続けてくれているのはアイドルであることで。これ以上なく「キラッキラ」であるのと同じくらい「ギラッギラ」であるSixTONESという6人のひとりでいることもそう。全然違うように思える要素も同時に抱きしめて突き進んでいける、どころかその両方を守り抜くからこそ、唯一無二の輝きを放てると見せてくれる姿は本当にいつだってとびっきりの光。
改めて、29歳の大我さん、本当に数え切れないほどの驚きと喜びと信頼をありがとう。今日この瞬間の大我さんになるために必要だった全ての選択をした大我さんでいてくれてありがとう。そのままの、変わり続けるから変わらない大我さんが隅から隅まで丸ごと大好きで、大好きで、大好きです。
あなたが連れ出してくれる「世界の向こう側へ」ついていける脚力を諦めないわたしでいたいから、この先も一緒に「精進と継続」を重ねさせてください。
ついに大公開する30歳、30代の幕開け、記念すべき爆誕の日!!!本当に本当におめでとう。史上最高で最幸な、貴方自身に負けない光に満ちた一年を心から祈っています。
2024.12.3 aim