Best Dressed Breakfast Awards ~Strawberry Breakfast 衣装考察~
ごきげんよう、aimです!
先週火曜日に突如サプライズプレゼントとして投下され、瞬く間に500万回再生も超えたStrawberry Breakfastのmv。
このmvがあらゆる意味で完璧で素敵だということは、公開直後のTLに溢れる
解釈の一致・死ぬ前の夢・幻覚
という言葉の数々に象徴されていたと思います。
そんな完璧なmvの中でも、衣装の面では何が、なぜ、どんな風に、完璧なのか、ファッション畑の人間としての考察欲が非常に高まりました。
というわけで、TrackONE IMPACT の Imitation Rain白衣装ぶりの衣装考察ぶろぐ。
描き起こしたデザイン画と共に、メンバーそれぞれの衣装の良さ、そしてSixTONES6人になった時の衣装の良さ、を順番に考察していきたいと思います。
さらに、このStrawberry Breakfastという楽曲はSixTONESとお洋服の最高のハーモニーを引き寄せる運命にでもあるのか、同じ週の少年倶楽部で披露された際にも素晴らしく素敵な衣装が選ばれていました。
2週間前の少クラでトークコーナーで見えていた段階から、好きすぎて考察したい旨を綴っていたところ、その衣装で披露されたのがStrawberry Breakfast。
これはもう考察だけじゃもったいない、ということでこちらのデザイン画も描き起こした上で考察しています。
デザイン画だけ先にまとめてあるので考察に興味がないよ、という方はそこだけでもどうぞ!
あなたどういう立場と経緯で衣装考察なんてしてるの???という方はこちらのぶろぐをお先にどうぞ!
aimingforsixtomatones.hatenablog.com
それでは今回も長文でLet's go٩( ᐛ )و(ジュリ)
Strawberry Breakfast 衣装
【Music Video】
【ザ・少年倶楽部】
Strawberry Breakfast 衣装考察
【Music Video 】
Black Suit の魔法
メンバーそれぞれの衣装考察に入る前に全員に共通するポイントである Black Suit について少し。
”ディスコチューン”とも表されるこの曲調であれば、ディスコルック定番のブーツカットパンツに柄シャツの組み合わせでも雰囲気は合うと思います。それこそBTSのDynamiteの衣装的な。
でもStrawberry Breakfastにおいて大切なのは、”僕”の何気ない日々を名作に生まれ変わらせてくれる、 主演女優賞が似合う愛しい人への気持ちを溢れさせること。
I wear a black suit、としっかり明言して去っていくこのSixTONESからは、
主演女優賞級の君に相応しくあるためにはこれくらいの正装当たり前だよね?
という声が聞こえる気がします。
今回のmvで着ているスーツはタキシードのような本当の”正装”というわけではないですが、男性のフォーマルウェアとしての認識が高い”黒いスーツ”を着ているだけでも、レッドカーペットに似合う特別感が演出できていて、曲のコンセプトを引き立てていると思います。
(女性がカラフルなドレスを着ることが多いのに対して男性のフォーマルウェアは黒、という認識に落ち着いたのには結構ちゃんとした歴史があって面白いので興味のある方は是非調べてみてください。私も今回改めて調べて楽しかったです。英語だけど個人的にはこの記事がすごくわかりやすくて好きです。Color in Menswear | The Black Suit )
そして全員揃ってそのフォーマルさを纏うことで高級感を演出しつつ、各々の個性をスーツの中で魅せられるからSixTONESは本当にかっこいい。
mvの1人ずつお姉さんを口説いていくシーンをもとに、それぞれの違いを順に考察していきたいと思います。
ジェシー
洋画のような世界観のStrawberry Breakfastが一際似合う男ジェシーさん。
衣装考察の際にいつも言うのですが、モデルも華麗にこなすジェシーさんはとにかく身体の造形からしてかっこいい。
スタイルお化け集団のSixTONESの中でも特に、”素材”の時点でのスペックが高く、さらにそれを生かしたお仕事の経験を積んでいるおかげで”魅せる力”も抜群な人がジェシーさんです。
大抵のお洋服をより良く魅せることができる上に自分もかっこよく演出できる人なので、ジェシーみたいな人にお洋服を着てもらって喜ばないデザイナーはいないはず。
そんなジェシーさんは基本なんでも似合ってしまうので私服でも見られるようにド派手なインパクトがあるお洋服ももちろん着こなせます。
でもStrawberry Breakfastのmvではあえて一番シンプルなスタイリングをされています。
これは、どれだけ”ジェシーそのもの”のスペックがすごいかを見せる意思を感じるスタイリングです。
超王道の真っ白なドレスシャツに組み合わされたレザーのナロータイ。シンプルなブラックのネクタイだと思っていたものがレザーだと気づいた時の衝撃は忘れられません。
レザーは基本的に強い・かっこいい・硬派なイメージを与える素材です。そのため身につけるときにはその強さに負けないかどうか、見極めることがとても大切です。レザータイを付けてる人になんて滅多にお目にかからない理由はそこにあります。
でもジェシーなら。””素材””も””魅せ方””も抜群なジェシーなら、レザータイを着こなせます。それもなんの誤魔化しの効かない白いドレスシャツの上にどシンプルなブラックで。
着ている人のスペックがもろに見えてしまうシンプルな色調という時点で難しいのに、身につけることで ”着られてしまう” 可能性の高い素材を混ぜることでさらに難易度を上げたスタイリングで、ジェシーは輝ける。
その事実がジェシーの個性をものすごく素敵に魅せていますし、同時にビジュアル力におけるジェシーらしい、ジェシーにしかない魅力の稀有さを証明していると思います。
シンプルさが本当に秀逸で大好きなスタイリングです。
田中樹
ジェシーに続いて、余裕の表情で登場する樹さん。
樹は線が細いですが、その細さが逆に無骨でかっこいい印象を与える、これまた素材が最高な人です。
どちらかというとジェシーとは逆で、シンプルなものをかっこよく着こなせる素材の良さ、というよりは、「なんでそんな柄でかっこいいの???」というような素材の良さ。
そんな樹に当てられたのが細かいレオパード柄のシャツに黒のシルクのネクタイ。
1人だけお姉さんに振られてもにっこにこな爆モテに完璧なアニマルプリントのチャラさ!
しかもなかなかシャツ地としては見ない細かさのモノクロのレオパード柄を着て””かっこいい””から樹さんには敵いません。
さらにそのシャツに合わせられているのがシンプルの中のシンプルで高級感のあるシルクのネクタイ。
道ゆくお姉さんへのナンパにも関わらず、3本のバラで””愛しています””と伝えるSixTONESが、実は6人合わせて18本になると””誠実””、的なギャップをこの柄×王道の組み合わせは見せてくれます。
SixTONESの中でも一際チャラくて強そうな見た目の中に、とんでもなく気配りのできる優しさと真面目さを抱えた樹さんの魅力を体現したスタイリングだと思います。
そしてここで特筆しておきたい樹さん恐ろしポイントがひとつ(言い方)
歩くときはジャケットを開けてルースなかっこよさを演出する樹さんですが、ラップで無双するスーパー樹タイムの直前、1:49で後ろを向いて歩きながらボタンを留め、あえてカチッとフォーマルな印象で爆モテラップタイムをこなします。
ジャケットが歩く時にはどう見えて、立ちどまっている時にはどう見えるのか、そしてそれがどんな印象に繋がるのか、把握している紛れもない証拠です。
しかも再び歩き出す前の2:14で”””片手で”””しれっとまたボタンを外し、その手はポケットに滑り込ませながら颯爽と歩き出すだけでなく、反対の手では”””愛しの人”””大我さんとハイタッチを交わすこの爆モテ……
いったいどこまでが本人の裁量なのかとんでもなく怖いです………本当に好き。お洋服も爆モテの演出の一部に生かしてくれてありがとう………
京本大我
爆モテ樹さんが微笑みを浮かべてお姉さんに振られるのは奥に愛しの大我さんが見えているからですか? ミュージカル俳優らしい登場が愛しい大我さん。
そんな大我さんがスーツの中に身につけるのはもちろん、きょも担、いやスト担、いや全人類の好物、ボウタイブラウスです。大我さんのボウタイブラウスが好きじゃない人なんて絶対いない(真理)
樹とは真逆な繊細で可憐な印象を与える線の細さが美しい大我さんは、その柔らかな魅力が引き立つボウタイブラウスが本当によくお似合いになります。メンズでここまで似合う人、本当にそうそういない。
ボウタイブラウスだと、タイの部分がシャツ地と同じ柔らかい質感になるので、普通のネクタイよりも軽やかさや浮遊感が増して、その点でも大我さんの魅力をより輝かせていると思います。
そうしてこれまで幾度となくボウタイブラウスを着てきた大我さんですが、過去のものと比べても、今回のスタイリングが一際素敵だと思う理由がひとつ。
それは大我さんが6人の中で1人だけスリーピースを着ていて、ジャケットとブラウスの間にベストが存在しているところです。
まず、このベストがあることによってボウタイの部分がシャツの白に紛れることがなく、存在感を増します。これによってジャケットと組み合わされた状態でのブラウスの魅力が最大限に生かされます。
と同時に、ベストによって白の面積が減って引き締まった印象になることで、柔らかく優しいだけじゃない、かっこいい大我さんが引き立っていると思います。
さらに、スリーピースを身につけていることでフォーマル度が一気に上がるので、大我さんの高貴な魅力も助長されます。
まさに一石二鳥ならぬ一石三鳥のスリーピース×ボウタイブラウスのスタイリング、姫と言われてしまいがちな大我さんの繊細な美しさだけでなく、とってもかっこいいところも同時に見せてくれていて大好きです。
髙地優吾
華麗なターンを決めながらゆらゆらとお姉さんを口説きにかかる髙地さん。
こちさんも樹さんと近い、骨っぽさがかっこいいタイプの線の細さを持った人です。
このGQ MEN OF THE YEARの時のPaul Smithが象徴的だと思うのですが、「なぜそれをそんなにしれっと着こなしておいでで???」という気持ちになる癖強めのお洋服を着こなせるのがこちさん。
骨格を生かしながら、樹が「これ似合うだろ、よくね?(ドヤ)」って感じで変な服(褒)を着てくれるのに対して、こちさんは「あぁ、これ?なんとなく着てみただけだけど…似合う?」って感じで変な服(褒)を着てくれる感じの違いです(伝われ)
そんなこちさんが今回着ているのはモノクロのストライプシャツに深いボルドーのナロータイ。
今回は変なのを着こなせるポテンシャルを見せて攻める、というよりはタイプが似た樹とペアになることでSixTONESのバランサーを担うこちさんという印象です。
モノクロの柄物シャツ、という意味でゆごじゅりペア感が強くて好きなのですが、こちさんが着ている方が縦ラインが強調されていて、その点で個性がちゃんと大事にされているな〜と思いました。
この縦ラインの強調はシャツのストライプはもちろん、ネクタイの幅が細く、かつ黒に限りなく近いボルドー、という点からわかります。
もし幅が広かったりもっと明るい赤になると、ネクタイの形ごと存在感が強まってしまうので、あくまでもこちさんの線の細いかっこよさを強調するためのスタイリングとして、細いけど深い色が選ばれたのだと思います。
樹が普通の幅のネクタイなのに対してこちがナロータイ、というのも意図的な対比かなと思います。
そしてあえて最初から黒いタイではなく黒に近いボルドーというのはこちさんの持つミステリアスさや底知れない深みを表してる感じもしてとても好きです。優吾沼は深い。
森本慎太郎
個人的にお姉さんへのアプローチが一番しんどいたろさん。こう、お姉さんの肩を抱ききらないところが完璧ですよね……あの手!!!(聞いてない)
海の男 慎太郎さんはSixTONESの中では唯一と言っていいほど、とにかくがっしりしてるので、正直 ”男らしいスーツのきこなし” が一番わかりやすくできる人だと思っています。
そんな彼がBlack Suitの中に着るのは6人の中で唯一のカラーシャツ。ダークグレーのそのシャツに黒地に細い赤のラインが入ったネクタイをしています。
基本的に色は暗ければ暗いほど締まって見えるので、スリムに見せたければオールブラックにしたり縦を強調する細いストライプにしたり、逆にコントラストの強い白でジャケットの黒の力を増幅させたりします。
ですが、慎ちゃんのSixTONESの中での個性と特別なかっこよさはがっしりしたところにあるので、あえてジャケットの黒よりも少しだけトーンの高いダークグレーのカラーシャツを着ることで、体の厚みがかっこよく強調されているのだと思います。
ネクタイの幅もナローにせずレギュラーで行くことで、安定感が魅力として映ります。そして柄を見ても、細い赤いラインが広めの間隔で入っていることによって一定の太さが強調されるとともに、のっぺりとした印象を避けてくれます。
この差し色が赤でお姉さんのワンピースとマッチしてるところは、慎ちゃんとお姉さんのシーンがしんどい理由のひとつでしょう。
それから特筆しておきたいのは、慎ちゃんだけ、mv全編を通してジャケットのボタンを閉じたままだということ。
カラーシャツで体の厚みが強調されるのはもちろんいいことでもあるのですが、あまり見えすぎると”厚すぎる”方向にも行きかねないので、どんなに動く場面でもあえてジャケットは締める、という判断がなされたのではないかと個人的には思っています。
胸元だけで色の変化を見せることで、そのかっこいい厚みにときめかせる仕掛けかも知れません。ずるい!
松村北斗
最後はお姉さんを仕留めにかかると思いきや一番こっぴどく振られてしまう不憫北斗さん。
ほっくんはなんと言っても肩幅が武器。ジャケットは特に”肩で着る”と言われるほど肩がかっこいいことが重要なので Black Suitの着こなしも完璧です。個人的にはスーパー樹タイムの後ろで踊るほっくんの肩幅が絶景。
あとはYoutubeで見れる私服からもわかりますが、ほっくんもまあ個性的な服が似合うこと。お顔がとにかく端正なので、クリーンな印象のものを着るよりも、ちょっと変化球的なものを着た方が面白いバランスが取れて目を引く印象です。
そんなほっくんが今回着ているのは黒地に(おそらく花柄の)総柄のシャツと同じ柄でペアのネクタイ。
黒地の総柄はガラが悪く見えかねない難しいアイテムですが、ほっくんのお顔と身体付きのラインが綺麗なおかげでそうは見えません。
また、マルチカラーの総柄の場合、その色の中のひとつを差し色として取り入れるネクタイの組み合わせが多いと思うのですが、今回は同じ柄の対になったネクタイが選ばれています。
同じ柄になることでぼんやりとしたネクタイの立体感だけが残るので体の中心に深みが生まれ、ほっくん特有のどことなくミステリアスな雰囲気がすごく素敵に引き立てられていると思います。
メンカラでもある黒を隅々までかっこよく纏った、でも遊び心もあるスタイリングでとても好きです。
全員
さあそして6人一緒がとにかく最強なSixTONESさん。(比較しやすくするためにあえてポーズは全く同じにしています)
Black Suit を使って6人全体の統一感が保たれる中、今回はさらに京ジェ・ゆごじゅり・ほくしんの 2:2:2 でスタイリングが意識されていると思います。
サムネの並びで言うと、
『白が映えるモノクロ柄で魅せるゆごじゅり』
『真っ白と真っ黒のどシンプルなコントラストで魅せる京ジェ』
『カラーで魅せるほくしん』
といった感じです。
左サイドゆごじゅりについては、こちさんのパートでも少し触れましたが、遠目から見ても白黒のミックスが基調になった柄の強さと、それを着こなせる細いけどかっこいい体格でペアになっていると思います。
そして右サイドほくしんは肩幅がっしり同盟でもあり、今回は”色で魅せる”担当をしっかり担っています。モノトーン気味なSixTONES全体に、少しの色で深みを足す役割。
最後。最高で最強の京ジェ。(贔屓目は許して)
SixTONESを 3:3 にすればほくじぇしんのがっしり組と、きょもゆごじゅりの細い組に分けられますが、 2:2:2 にすると体格的に同じ分類になる人がいないのが京ジェ。でもそれが京ジェの素晴らしいところ。なんてったって背中合わせになった時のあのフィット感…!!!世界一完璧な10cmが京ジェの間の10cmです。
そのバランスの取れた体格差のある京ジェがセンターになることが最初から想定されていたからこそ、2人にはあえてシンプルど直球且つコントラストの強いスタイリングがなされたのだと思います。
このようにして個性の際立たせ方も、6人のバランスもコンセプトと調和しつつ素晴らしい、Strawberry Breakfast mv衣装。
そんな衣装で本来のかっこよさが一層輝く6人が、またさらに最高な動きや表情を見せてくれるからこそ、このmvはこんなにも私たちの心を掴む”夢”や”幻想”とも称されるのだと思います。
いつか本当にred carpetを歩くSixTONESを見る日まで、何度だって主演女優賞にescortしてもらえるこの映像の幸せを噛み締めたいです。
【ザ・少年倶楽部】
さて、すでに7000字を超えていますが() 少クラのStrawberry Breakfast衣装も本当に大好きだったので考察。
こちらはベースがDance All Nightの披露にも使われた衣装なので、曲のコンセプトにガッツリ合っていてかっこいい、と言うよりは、とにかく6人に似合ってるしバランスが絶妙でかっこいい、と言う意味で素晴らしい衣装だと思います。
1人ずつ考察していきます。
ジェシー
素材の力でなんでも着こなすジェシーさんのこの衣装最大のポイントは、チェック×ストライプの超高難易度の組み合わせ。
しかも線同士の間隔が狭く、ごちゃっとした印象になりかねないチェックとカラフルなストライプの組み合わせなので、体のバランスが整っていないと本当に "着られてしまう" 衣装です。
それをリラックスした空気感で纏うからジェシーさんには本当に脱帽。肩幅も身長もきちんとあるからこそ、柄に飲まれることなく着こなせているのだと思います。
そしてボリュームのあるロングジャケット着る際には、ボトムスはスキニーの方が絶対失敗がないのですが、ジェシーが履くのはゆるいシルエットのレザーパンツ。
レザーの質感で締まりは生まれますが、レザーが故の強さやゆるいボリュームに負けないのはやはり身長があるからです。
上下ともにゆるめのボリュームなのが気にならないのは、ジャケットを完全に右側に寄せた状態でベルトを留めるこの面白いデザインのおかげだなとも思います。個人的にとても好きなデザイン。身長があったらこのジャケット着たいもん…((身長があったら))
それから基本モノトーンの6人の中で、ほぼメンカラのストライプを担うのがジェシーというところも、この衣装のまたにくいポイント。SixTONESを背負うのはやはり我らのセンター ジェシー………
京本大我
この衣装が好きすぎる
本当に。これを着てる時の大我さん、オールバックなのも含めて大好きなんですけど、トークの時から本当に好きで。初見は「フィッシュネットっっっっっっ!?!?」と叫びました。本当に。すごい叫んだ。
ベースとなるインナーは普段の大我さんも好きなゆるっとしたカジュアルなTシャツとボトムスのシンプルなスタイリングですが、このリブのハーネス風なパーツがついたフィッシュネットニットが本当に天才。
ざっくりとした編み目から透けて見える白い肌がまあ素晴らしいこと。
しかもただのフィッシュネットだと華奢で頼りない感じが強調されかねないのですが、太いリブが身体の中央に位置することで、男らしさを損ないません。
さらに、このリブがゆとりのある長さで付いていてダンスに合わせて動くので、ダイナミズムも生まれます。完璧。
大我さんの繊細かつ強いところを生かすのにこんなぴったりな方法があったのかと、拍手喝采でした。
Imitation Rain白衣装が好きなように、私は素材違いで魅せるワントーンのコーディネートが好物なのですが、このスタイリングは大我さんの魅力をしっかり引き出しているのとともに、ワントーンコーデの大成功例の一つでもあると思います。大好き。
松村北斗
今回の衣装、一番着ているメンバーの個性が爆発しているのがほくじゅりだと思うのですが、先にほっくんの考察。
もうこの衣装、私服でもおかしくないレベルに松村北斗を叫んでいると思います。スタイリストさんから買い取った?買い取ってて欲しいな?(願望)
シャツonシャツのスタイリングは、シャツ単体の個性が強い古着のようなシャツの良さを生かしたり、カジュアルな印象を強めたい時に効果的です。
古着かどうかはわからないのですが、この衣装の要となるプリント柄のシャツはちょっと和の要素も感じるパンチがあって、シルエットもだいぶ大きめなのでこのスタイリング方法がとても素敵だと思います。
あとシンプルに柄の雰囲気がほっくんにすごく似合う。スタイリストさん、見つけた時からほっくんに着せると決めていたんじゃないかなと個人的には思います。
そしてこの衣装はボトムスも秀逸。oneSTパンフレットでも本人が ”細いパンツは動きが制限されて機能的に自分に合わない” と言っている通り、ほっくんのパフォーマンスはゆとりのあるシルエットの方が躍動感が増すように思います。
そのゆとりあるシルエットを実現しながら、アンクル丈より少し短いボトムにすることで、今回の6人全体に共通する適度なカジュアルさと軽やかさが保たれています。
この丈の絶妙さは相葉丈をちょっと彷彿とさせるところも好きです(あつまれあらスト担)
髙地優吾
あざとこーち全開じゃん!が初見の感想だったこの衣装(※ものすごく褒めてる)
大我さんと違ってトークの時点では魅力を把握しきれていなかったのですが、これはとにかくベストが可愛いスタイリング。背中も合わせて4箇所ほどでギャザーが入ってリボンが出てくるめちゃくちゃ可愛いデザインです。構造よく見たいし普通に欲しい。
でも可愛さが強いデザインだからこそ、メンズでうまく着こなすのはなかなか難易度が高いと思うので、それ故のあざとこーち全開、という見解になります。さすがこちさん天晴れ。
そしてダンスの時はベストのリボンがひらひらしてわかりやすく ”可愛い” のですが、止まっている時はなかなか気づきにくいデザイン、かつシャツがまたなかなかパンチの強い柄なので、mv衣装考察の際に言った、「なぜそれをそんなにしれっと着こなしておいでで???」という気持ちが再来します。
また、この ”よく見るとすごいけどパッと見親しみやすい” 衣装を着こなせる髙地優吾が、ボトムスではレザーを履きこなすことで、SixTONESらしさのバランスをまた保っている人なのが、すごいなと思います。こちさん本当に万能すぎる。
森本慎太郎
今回の衣装の中でシャツ1枚で勝負する2人がしんじゅりなのですが、樹がとにかく柄で魅せているのに対して、慎ちゃんは柄と素材で魅せます。
ボトムスは光沢のあるレザー3人とマットなそれ以外3人で分かれているこの衣装ですが、トップスでも光沢感があるのは慎ちゃん1人。
しかもこのシルクっぽい質感に、何柄とも形容し難いプリントと何色とも言い難い色が掛け合わされてるからこのシャツはすごい笑
個人的にはなかなか一枚で着ようとは思えない、ロングベストとかを合わせたいシャツなので、本当にSixTONESの ”衣装に着られない力” はすごいなとひしひしと感じます。
ただ、SixTONESの ”着られない力” が強いだけでなく、パフォーマンスの個性を生かすと言った意味でも、このシャツが一枚だけで慎ちゃんにあてられているのはすごく納得がいきます。
映像を見返してもらうとよくわかると思うのですが、6人の中で一際ダイナミックに舞い踊る慎ちゃんのリズム感が、このシャツの開放感のある動きに滲み出ています。
これこそパフォーマンスを引き立てる "衣装” の役割です。
そしてシャツの柄と素材感が主役になるため、全体的なシルエットはあえてシンプルに、ボトムスに大きめのポケットだけ配置して立体感を変えるバランスも秀逸だと思います。
慎ちゃんの体格なら、やっぱりゆるいレザーに大きいポケットでも衣装に着られることがないわけです。
田中樹
とにかく柄がすっっっっっごい樹さん。もうほんとにこんなの着れちゃうのびっくりしちゃう(おばちゃん人格登場)
先に書いたように、とにかく樹さんは細くて華奢に見えかねないので、ウエストマークをされているところをほとんど見ません。でも今回は緻密かつ縦横無尽に配置された柄のパワーで存在感と強さが存分に強調されているのでシャツはしっかりイン。そしてボタンもピッタリ上まで閉めています。
これはボトムスのワイドなシルエットとバランスを取るためでもありますし、着崩すところとかっちり着るところの緩急を絶妙に操る樹さんの個性がバチバチに現れたスタイリングです。
また、ボタンを上まで止めているのは柄シャツ同士で対になる慎ちゃんとしっかり差別化する意味もあると思います。
本当にこのスタイリングで服と相乗効果で魅力を高め合う樹さんのスペックが恐ろしいです。樹もモデルのお仕事来ないかな〜
全員
1人ずつデザインを描き起こした後に並べてみて、やっぱりめちゃくちゃ好き〜!となったこの図。
バランスを見ていくと
『柄のパワーで魅せるほくしんじゅり:構造的面白さで魅せるきょもゆごじぇ』
『レザーのボトムスの強さが光るゆごじぇしん:素材感はトップスで魅せるきょもほくじゅり』
『ウエストマークありのゆごじぇじゅり:トップスはルースなきょもほくしん』
『モノクロ兄ズ:色を纏う末ズ』
と、柄、素材感、シルエット、色味、とさまざまな面で対比が生まれ、かつ調和がとられていることがわかります。
この、6人それぞれの個性を活かしつつ、パフォーマンスのクオリティーも高め、6人が揃った時の印象を最高のものに仕上げる役割を担える衣装が私は本当に好きです。
Afterword
とんでもないサプライズやプレゼントだらけの2021年5月、スペシャル月間。
その最中に公開されたStrawberry Breakfastという曲の2つの魅せ方において、衣装がこんなにも素敵なのはなぜだろうと、このぶろぐを書くにあたってたくさん考えました。
だっていくら私の好みの問題とはいえ、Imitation Rain白衣装ぶりに本気で描きたくなったデザインが同じ曲のためのものなんて偶然、なかなかな確率です。
そこでたどり着いた結論は、Strawberr BreakfastがSixTONESのアイドル性をものすごく象徴している曲だから、というもの。
初めてmvを観た時から”このmvは全てのオタクのどこかに刺さる”という確信があったように、そしてその証明かのようにこんなにも早く再生数が伸びていくように、Strawberry BreakfastはSixTONESのアイドルらしいカリスマ性をものすごく引き出している曲だと思います。
街を歩きながらフラれていく親しみやすさと、非日常的なキラッキラのかっこよさを両立させたmvが似合うこの曲は、アイドルが愛されるために必要な素質が隅から隅まで詰め込まれている気がします。
そして私は、そういう”アイドル”であるSixTONESの、”アイドルとしての服の纏い方”に無性に惹かれるから、そのアイドルらしさを引き出すこの曲の衣装が2つとも、こんなにも好きなのかもしれないと思いました。
また、久しぶりにこんなにときめく衣装に出会えたのとともに、このスペシャル月間中、SixTONES STory で紹介される様々なスタイリストさんの言葉によって、SixTONESと衣装がどれだけ良い関係にあるか、明確に証明されていくこの時間が私は本当に幸せです。
特にこの2つのプロからの言葉は本当に感動したもの。
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— SixTONES_6thanniv (@SixTONES_6anniv) 2021年5月15日
🎵#SixTONES_STory
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スタッフからのエピソードをお届け!
今日は #僕が僕じゃないみたいだ_STory です
▼「僕が僕じゃないみたいだ」(Music Video) https://t.co/qTnrxLGvr6 pic.twitter.com/wj92v7iaCN
だいたいフィッティングは色々試したりと時間がかかることが多いのですが、SixTONESの皆さんは全員一発で決まることが多く、着る側の自信と経験、洋服に着られないバランス感覚などそれらが6人中6人にあるってとんでもなくすごいことだと思います。
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— SixTONES_6thanniv (@SixTONES_6anniv) 2021年5月18日
🎵#SixTONES_STory
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スタッフからのエピソードをお届け!
今日は #ST_STory です
▼「ST」https://t.co/ZzLjp8RsQj pic.twitter.com/4rl8PBG7Wr
個性がはっきりしているので衣装をイメージしやすく、強めのデザインでも着こなしてくださるので、グループの統一感もあり、要は何をご用意してもSixTONESになり、しかもカッコいい。スタイリストにとってこんな頼もしいことはありません。
自分たちの音楽、そして世界観をとことん大事にするからこそ、その音楽を引き立たせるために欠かせない ”衣装” というピースも、類稀なる着こなす力とバランスで輝かせて、自分たちがさらに輝くために使ってくれるSixTONESが本当に好きです。
お洋服、特に衣装は、着る人の魅力があってこそ輝くものだから。
まだまだ未熟者で、ファッションの世界で学ぶことだらけの私の勝手な考察なので本当の意図を汲み違えているところもあるかもしれません。
でもこの考察くらい、考える余地があのSixTONES衣装たちにはあること、そしてその素敵さに少しでも”気づくきっかけ”になれば幸せです。
12500字!本日もお付き合いいただきありがとうございました。