やっと完成した初めてのブログ!
まずはごめんなさい、タイトル思いつかなすぎてかっこつけました()
”紅が白になったわけ”
そんな答えを私が知るはずがありません。
でもそういうことを考えたくなるほど、SixTONESのImitation Rainの白衣装は素晴らしい、そんなことを長々と語ろうと思います。
(ツイートを見てくれてる方ならご存知かと思いますが、文字制限があっても私の文章は長いです…ツリーは日常です。
なのでそんな時間はない!という方はよかったらデザイン画だけ見ていってください。まだまだ未熟ながら頑張りました。好きな作品ができました。至らない点はきっとたくさんあるけれど、SixTONESへの愛が世界一強いデザイン画だという自負はあります。)
前置きから既に大変長いですが書いておかないとわかりにくいかな…と思うので始めに…
aimって誰???
衣装について語るったってどういう立場でやるのよあなた、というところをまずは書いておきます。スルーしていただいても全く微塵も問題ありません。が、Twitterでも断片的にしか言ったことないので一応。
幼い頃からの強靭な意志で志を持ってから早十数年。長い我慢の期間を経て、私は現在ファッションデザイナーの卵(の卵くらいかも)として日々を過ごしています。
服作りの基礎を学ぶことはもちろん、流行を作っていく業界を目指すには情報収集が命なので(あとは単純に収集癖がすごい)世の中に溢れているかなりの数のお洋服を毎日眺めています。
まだペーペーのぺの字にもたどり着いてないような未熟者なので偉そうなことは何も言えませんが、ファッションが大好きで、ファッションへのこだわりがあります、というのは間違いありません。
あと今回の考察でなんで私がこんなにこの衣装に対して狂ってしまうのか、わかるためのヒントが、私は白が大好き、ということです。
私がファッション業界で尊敬するあるフランス人の女性が全身白/シルバーばかりを着る方で、ご本人にお会いした際にそのかっこよさに撃ち抜かれ、とんでもなく憧れました。
そして少しずつ自分も全身白を着るようになり、嬉しいことに似合うと褒めてもらうことも増えたので、オールホワイトは私の勝負服となりました。変形白シャツを集めていたりもします。
そんなことを踏まえておけばなるほどって瞬間がちょっと増えるかな!増えないかな!わかんないけど!←
そろそろ流石に本題に入ります。
SixTONESのImitation Rainライブパフォーマンス用衣装のここがすごい!
(見出しが長くてダサいのは見逃して…)
2020年2月7日のザ・少年倶楽部でついに全角度の詳細が明らかになったSixTONESの白くてキラキラ(というかギラギラ)のImitation Rain用衣装。Youtubeでもこの衣装を着た福岡公演のFocusCam映像が公開されました。
横浜アリーナで生で目撃できた時から、遠くからでもわかる素晴らしポイントの多さに私は泣いていました。(まあ泣いてた理由は他にも大量にあるんですけど)(これとか)
レポ(というより各ディテールに対する壮大な感想文になりそうな予感…)は今日に限らずちょっとずつするとして、今日書いておきたいのは私の参戦服について… pic.twitter.com/GXENxSckY9
— aim (@tomatones1203) 2020年1月6日
元々服はこだわってていつも勝負服は全身白だから前からこの格好で行くと決めてたら、情報を限りなく遮断してた中でもSixTONESの新衣装が白らしいという情報を微かに確保して、楽しみ‼︎って来てみたらなんかそっくりじゃない⁇⁇は⁇という過剰な自意識も入りつつ運命を感じてしまったというお話…
— aim (@tomatones1203) 2020年1月6日
そんな衣装を細かいところまで観れるとなって(Telephoneのときも話題になりましたが少クラのカメラさんはディテールを写すのがめちゃくちゃにうまい)録画を何十回と回し、デザイン画に起こした結果がまずこちらです。
6人
きょも
慎太郎
樹
北斗
髙地
そして、今回の私の考察の軸となるこの衣装の素晴らしいポイントが
-
見せ方ならぬ”魅”せ方
-
滲み出るSixTONESへの愛と理解と信頼
-
1着1着のバランスと6着になったときのバランス
です!
この要素がどれも天才的で、お互いに絡み合いながら最高の成果を生み出しているのがこの衣装だと私は思います。
デザイナーの卵として自分がデザインしたかったなーってお洋服に出会うことは時々あるのですが、こんなに好き過ぎて悔しいデザインは初めて。
真剣にこの衣装デザインした人名乗り出て欲しいし、わかったら本気の本気で突
では、ここでようやく細かい考察を。
ざっくり全体の考察とディテールの考察に分けます。
-
全体について
まずライブ衣装が必ず意識しなくてはいけないこと、それは照明の下で遠くから見られることです。
もっと安全な、丸い、もしくは平らなスタッズも存在する中、あえてあのスタッズを選んだのは、照明でギラギラして遠くまで光を放てるのは尖
(きょもの襟と肩、ジェシーのジャケットのポケットにあるあんな円錐!どん!って感じのスタッズ(もはやスタッズではないかも)は初めて見ましたが笑)
あとそもそも尖ったスタッズの方がSixTONESのキャラクターに似合うじゃん!、という点でも、魅せ方重視、と言えると思います。
そしてここは私の大好きポイントかなりの上位なのですが
衣装のレイヤー具合、
絶妙な空き部分(きょものロングコートのスリットとか、北斗のジャケット袖)、
そして
これらも遠くから見られることを意識してると思います。
ワンテンポ遅
テレビ用の衣装にはこういったディテールがないことが、この、ライブでしか発生しない”遠くからの目線”を意識している大きな根拠になると思います。
ただこの"魅せ方重視"のデザインは見た目を重視する分、同時に動きの制限もします。
長い裾やベルトは脚に纏わり付きますし、重いツイード・革・スタッズは動きを鈍くする可能性があります。
でも、実際のSixTONESのパフォーマンスでそのような制限を感じることはありません。
私はそこにデザイナーからSixTONESへの信頼とSixTONESのプロのパフォーマーとしての意識とレベルの高
”衣装”として意識しなければならないポイント(照明に当たる、遠くから見られる、たくさん動く)と、アーティストの技術とそれに寄せる信頼の絶妙な交点を見つけることに大成功した結果がこの衣装だと言えると思います。
- ディテールについて
ここまででも十分すごいのに、この衣装のさらにすごい所は、遠くから見えることをしっかり意識した”衣装”なのに、同時にディテー
ライブでしか着られることがなかったら、きっと誰も気づかなかったであろうこだわりのディテールがたくさんあります。(少クラ本当に細かく映してくれてありがとう…涙)
この素敵なディテールが本当にたくさんあるので、お洋服ができあがるまでの工程を辿って紹介します。
2次元のデザインから実際に3次元のお洋服になるにあたって、最も重要なステップは生地選びです。
生地選びに失敗すればどんなに素晴らしいデザインも成立しません。
そして全身一色のお洋服でも、素材を変えることで全体のバランスや与える印象をコントロールすることができます。そこのバランスがこの衣装は本当に素晴らしい……
スタッズやスパンコールの部分は装飾なので、ざっくり8種類(シャツ地2種・パンツ地3種・ジャケット地・ニット・革)くらいの生地で6人の衣装は構成されてると思われます。
この中でも印象的なのがパンツとジャケットに使われているツイードらしき素材。
この素材のようなわかりやすい質感の違いがあることで、モノトーンのお洋服に面白みが生まれてデザインも引き締まります。
しかもこの生地をメンバーによってどこに配置するか、どのくらいの量を与えるのかが細かく違うのが憎い所…めちゃくちゃ好き………ずるい……(漏れる心の声)
例えばジェシーはジャケットの襟・腕・パンツ全面がツイードなのに対し、きょもはロングコートの腕から身頃の半分くらいまでだけがツイードです。
一緒に使われているシャツ地や革のなめらかさと対照的な粗い織りのツイードは、メンバーの体格とキャラクターに合わせて、力強さや男らしさを助長する役割があったりするのではないかと私は思っています。
目を引くのはこのツイードの使い方ですが、地味にこーちのシャツ地が違ったりする(1人だけ織りの時点でドット柄の細かいカットが組み込まれたシャツを着ています)のも、この衣装の生地とても面白い所です。こういうポイントは全身一色コーデをするときの参考にもなります。
切りっぱなしのツイードの端に合わせて、シャツ地も同様に切りっぱなしにしているところ(北斗の袖の部分など)も、生地に見られる工夫です。
次の注目ディテールはシャツの襟。
細かいですが、どんなディテールも全体のバランスを作り上げる1つの大事なピースです。
この衣装のシャツ襟は羽襟(襟の折り返される部分)がある髙地・ジェシー・樹と、羽襟なし
続いて注目のディテールは装飾物のスタッズとスパンコール。
遠くから見るとキラキラの集合体にしか見えないこの2つのディテールも、生地と同様様々な種類が絶妙なバランスで組み合わされて使われています。
スタッズは円錐形のサイズ違いがざっと3種、小さくて平たいタイプが1種。
並べ方にも3種(全員のジャケットに使われているXをたくさん並べたような配置・ジェシーのポケットなどランダムにサイズ違いを並べた配置・きょもの襟のびっしりと敷き詰めた配置)のバリエーションがあるように見えます。
そしてスパンコールもただつけるだけではなく、ツイードの少し未完成で不揃いな雰囲気に合ったフリンジのような並べ方がされています。
近くで見るとこの装飾の数に圧倒されて過剰だと思うかもしれません。それはこのお洋服が、どんなにディテールも素晴らしくても、やっぱり”衣装”だからです。
でも、遠くからはただの煌めきにしか見えなくても、それだけでは終わらない、このスタッズとスパンコールの使い方に私は強いこだわりを感じます。
最後は1着1着、そして6着揃ったときの丈・シルエットのバランスについて。
ここは自担から順番に♡ (疲れてきたからって急にふざけるな)
きょもの衣装は6人の中でも、圧倒的に軽さと動きが特徴です。
ロングかつ深いスリットの入ったコートとゆったりしたシルエットのパンツは、彼の優雅で柔らかさのある動きを、スタッズの多い強い雰囲気の衣装であってもしっかりと表現できていると思います。
ボリュームをあまり足さず、縦方向を強調するラインが多くなっていることで、繊細だけど力強い、Imitation Rainのきょもの歌割りにも通ずるところがあるなとも思ったり。
ジェシーの衣装は一番シンプルで誤魔化しの効かない、本人の力が見え方を大きく左右するものです。
他5人に比べると形に大きな特徴がなく、(背中に深いスリットがはいっているものの)丈は普通のジャケットにシンプルなシャツにパンツという構成。ですがパンツが全面ツイードだったり、ジャケットの端が切りっぱなしになっていたり、そういう素材の工夫で”魅”せることができていますし、何よりジェシーの長い長い脚と存在感がこのシンプルさも成立させてしまう素晴らしい力を持っています。
慎ちゃんの衣装は、割とかっちりめの5人の衣装に、フード付きジャケットを持ってくることでアクティブさを足している、これまた彼のキャラクターにあったデザインだと思います。
ジャケットのボリュームに加え、シャツがスタンドカラーでシンプルな分、ハーネス風に見えるテープ使いがあったり、前掛けのようなパーツがパンツについていたりするのも、きょもとは違ったレイヤー具合で面白いです。
樹の衣装は、線が細いけれど無骨な印象を与える樹の雰囲気にぴったり。
ジャケットに重量感を持たせた分、シャツはスリット入りのロングにして、上のボタンをしっかり開けることで長い首も強調しながらスタイリッシュさを保っています。
重いジャケットの動きが少ない分、袖にテープがついてるのが絶妙なバランス感覚で憎いです。
パンツの膝下もベルトで締めてあることでシルエットにメリハリが出て、シンプルな素材ながら工夫が光ります。
北斗の衣装は彼の私服同様一番要素が多いかもしれません。
ハイネックのシャツに肩のところがファスナーで大きく開くジャケット、サスペンダー付きの巻きスカートのようなパーツに、シンプルなパンツ。
テレビ用の衣装とは対照的に、広い肩幅を強調しすぎない効果のある肩開きジャケットが北斗に当てられたことに私はかなり感動しています。
他メンバーのテープに比べると動きに制限があるものの、重量感が強い衣装の中で縦方向を助長するサスペンダーも注目ポイントです。
こーちの衣装は同じロングコートといえどきょもとはまた違ったアプローチがなされています。
ウエストの辺りでファスナー開きがあるため、一瞬ライダースのように見えるこのロングコート。そこにハマの番長感を感じられるのが私はとても好きです(?)
そういった強さを出しつつも、全体を見ると華奢な体つきを活かす縦ラインが強調されているところは他メンバーと同様、彼の個性をしっかり意識したデザインだと言えると思います。
そして6人全員の衣装を見ると、
3人の上半身にしっかりしたボリューム(樹・慎太郎・北斗)
2人に縦方向を強調したスタイル(きょも・髙地)
1人に全体がすっきりしたシルエット(ジェシー)
を与えているため、シルエットのバランスが素晴らしいことがわかります。
ファスナーの開きで独特な形を見せる衣装が3人(きょも・北斗・髙地)と
そうでない衣装が3人(ジェシー・慎太郎・樹)
というのもとても素敵なバランスです。
1人1人違って、その人の個性を生かしながらも、6人になったときの調和も完璧。
本当にSixTONESにぴったりの衣装だと思います。
細かい考察はここまでで以上です。大変大変お疲れ様でした!!!
というかここまで読んでくれる人いるかな…(急な弱気)
全て、あくまでもまだまだ未熟な私個人の注目ポイントなだけですので、なんの保証もできません。
事実と全く違う意図を汲み取っていたり、深読みしすぎだったりするかもしれません。
でも、誰かにこれだけのことを考えさせてしまうほど素敵な衣装だということは、紛れもない事実です。
それだけでも「ふーんなるほどね」と思っていただけたら、服が大好きで服作りに携わる者として、とても嬉しく幸せです。
最後に。ブログタイトルに対して私なりの答えを書いて締めたいと思います。
不特定多数の人に見られる、Imitation Rainテレビ披露用の衣装は、YOSHIKIさんにいただいた楽曲のキーとなる”紅”という色、クールな空気感を強調するための黒が基調となっています。
とてもわかりやすいです。
しかし、ファンの前で披露するための衣装の色には白とシルバーの煌めきが選ばれました。
このことに、SixTONES、そしてSixTONESの周りの人の意図を、私は感じずにはいられません。
1曲しかないデビュー曲。そして1度しかないファンに初めて見せる瞬間。
その光景のなかでSixTONESが何を着ていたかはかなり強い印象を残しますし、見ている人に強い影響を及ぼします。
そこで”白”という色が選ばれたのは
- 新たな、まっさらな、スタートを切る
- 要素を増やして誤魔化すことをしない、逃げない覚悟
- 強い煌めきを放つスターであること、そういうスターになること
- どんな曲・パフォーマンスも与えられた色で表現するのではなく、自分たちの色で染め上げること
まだまだたくさん意味が込められているようにも感じますが、主にそんなことを表すためだと私は思います。
そして、わかりやすく楽曲の世界観を表現した以上の、そんな意味を深読みできてしまうような衣装を、ライブという場で着てくれたことが愛おしくてたまりません。
こんな考察を促してしまうこの衣装への愛も、その衣装を選んで着こなしてくれたSixTONESへの愛も、SixTONESがこの衣装を着ている姿を私たちに届けてくれる方々への愛も、お洋服の持つ力そのものへの愛も、私の中で加速する一方な状態です。
そんな想いがこのブログから少しでも伝わりますように。
長い長い長ーいブログ、読んでくださりありがとうございました!